“かざみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
風見51.4%
汗袗20.0%
汗衫17.1%
汗袴2.9%
2.9%
風信機2.9%
風鶏計2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ことにその建物は、塔といい、歩廊といい、窓の枠飾りといい、つばめの尾の形をした風見かざみにいたるまで、すべていちじるしい特長を示していました。
下人は、くびをちぢめながら、山吹やまぶき汗袗かざみに重ねた、紺のあおの肩を高くして門のまわりを見まわした。
羅生門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
米俵を二俵ずつ、左右へ積んだ馬をひいて、汗衫かざみ一つの下衆げすが、三条坊門のつじを曲がりながら、汗もふかずに、炎天の大路おおじを南へ下って来る。
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
卯ノ花の汗袴かざみを着て式台に這いつくばってとぼけているが、首筋に深く斬れこんだ太刀傷があり、手足も並々ならずすじ張っていて、素性を洗いだせば
無月物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
大人は唐衣からぎぬ、童女はかざみも上に着ずくつろいだ姿になっていたから、宮などの御座所になっているものとも見えないのに、白いうすものを着て、手の上に氷の小さい一切れを置き
源氏物語:54 蜻蛉 (新字新仮名) / 紫式部(著)
棲む人達は子供等は、街上に見えず、僕に一人の縁者みよりなく、風信機かざみの上の空の色、時々見るのが仕事であつた。
何故なら、風鶏計かざみの四本の手の向きを互い違いにした場合に、どういう現象が起るか。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)