“むしろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ムシロ
語句割合
36.8%
26.8%
22.3%
8.0%
2.9%
0.5%
0.4%
菰莚0.4%
蒸炉0.4%
法筵0.2%
宴莚0.2%
無寧0.2%
茣蓆0.2%
莚蓆0.2%
0.2%
蓆売0.2%
0.2%
藁蓆0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と正直に答えますと、暫く私どもの顔を見上げておりました非人は、先刻、呉れてやった味噌チリの面桶の蔭から取出しました。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
御主人は、ジャンパーなど召して、何やらいさましい恰好で玄関に出て来られたが、いままで縁の下にを敷いて居られたのだそうで
十二月八日 (新字新仮名) / 太宰治(著)
小屋の前にを敷いて葛岡はる罠だという横長い四角い箱の入口の落しの工合をかたん/\いわせながら落し試みていました。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
たれ・いつ・なにが、其の否定文から引き出されて示す肯定法の古い用語例は、、超経験の空想を対象にして居る様にも見える。
妣が国へ・常世へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
われはさきの夜のにて、おん身の舟人の不幸を歌ひ給ふを聞き、おん身の聲を聞き知りて、直ちにおん身の脚下に跪きぬ。
夜は縁日の夜店のかんてらの油煙にむせながら、の上の古雜誌を端から端迄順々に探し求めた。
貝殻追放:011 購書美談 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
けふなん葉月十四日の野辺にすだく虫の声きかんと、例のたはれたる友どちかたみにひきゐて、両国の北よしはらの東、ひさぐさきのほとり隅田のうち
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
鉄橋を潜ると、左が石頭山、俗に城山である。その洞門のうがたれつつある巌壁の前には黄の菰莚、バラック、はし、印半纒、小舟が一、二、爆音、爆音、爆音である。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
小屋の蒸炉には、火がごうごうと燃えていた。従兄弟たちは、そのまえに行くと、めいめいに火や棒ぎれをにぎって、さきを争うように、炉口にうずたかくなっている蝋灰をかきおこしはじめた。
次郎物語:02 第二部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
その日の集まりは、たそがれに終って、昼間の法筵であったので、多くは野に出て働かない町方の女房だの、老人だの、病人や子どもたちであった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もう幾度となく法筵のある時には、いつでも、壁の隅のほうに小さくなって、熱心に自分の話に聞き入っているこの女のあることを知っていた。——ふと姿の見えない時は、親鸞も心のすみで
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこには生田馬場の敗辱に気を腐らせた京極家の若侍が、鬱憤ばらしに飲み散らした酒の宴莚が狼藉になってあった。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
つ予は、その臣の手に死なんよりは、無寧二、三子の手に死なんか。い大葬を得ずとも、予道路に死なんや。(子罕、一二)
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
人々は、茣蓆を頭からかぶったり、近くの家の中へ入ったり、篝火を取巻いたりして、初めて経験する戦争の前夜を、不安と、興奮とで明かした。
近藤勇と科学 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
天気のいわりに往来は少い。墓参くかと思われるような女子供の、車に乗ったのに逢った。町屋の店先に莚蓆を敷いて、子供が日なたぼこりをして遊んでいる。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
大津の駅路にお妻太夫の、小屋掛けの見世物がかかった時、その張りの楽屋の中に、君江とその子の竹太郎とが、一座の人たちに可愛がられながら無邪気に平和に暮らしていて
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「やあ、先に行く大将は、蓆売りの劉さんじゃないか」
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一枚の上におかれることは、上の格子から光のくるのを遮ぎられてしまうと、冷汗を流して、こおろぎに脅えたり、夏であると風窓が明いていると、そこへ顔を押しつけていたものだった。
白く降埋んだ往来には、人や馬の通る一条赤くいている——その泥交りの雪道を、おつぎさんの凍った身体は藁蓆の上に載せられて、巡査小吏なぞに取囲まれて、静に担がれて行きました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)