“わらむしろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
藁筵38.5%
藁莚30.8%
藁蓆23.1%
稿筵7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
水を打つた如き式場の中央に藁筵わらむしろを敷き、その上に低い台を置き、更にその上に、踏絵は置かれてあつた。
石燈籠いしどうろうの前には二十人ばかりの人が輪をつくっていた。そこには一枚の藁莚わらむしろせて覆うてあるものがあった。彼は人輪ひとわの間にはさまってのぞいた。
雀が森の怪異 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
牀といふは卓の一端の地上に敷ける藁蓆わらむしろなり。その男は何やらん一座のものに言置き、「ヂツセンチイ、オオ、ミア、ベツチイナ」(り來よ、やよ、我戀人)と俚歌ひなうた口ずさみて出行きぬ。
家内を見れば稿筵わらむしろのちぎれたるをしきならべ(いねむぎのできぬ所ゆゑわらにとぼしく、いづれのいへもふるきむしろ也)納戸なんど戸棚とだなもなし、たゞ菅縄すげなはにてつくりたるたなあるのみ也。
おくの方に四畳よでふばかりの一ありて、へだてには稿筵わらむしろをたれてあり。