“藁莚”の読み方と例文
読み方割合
わらむしろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もとより仮屋の茶室、荒かべ藁莚わらむしろ、一壺の野の花——その程度の簡素にちがいない。要は胆養にある。また長陣にまぬためにも心がけられる。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
石燈籠いしどうろうの前には二十人ばかりの人が輪をつくっていた。そこには一枚の藁莚わらむしろせて覆うてあるものがあった。彼は人輪ひとわの間にはさまってのぞいた。
雀が森の怪異 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
水を打ったごとき式場の中央に藁莚わらむしろを敷き、その上に低い台を置き、さらにその上に踏み絵は置かれてあった。