“藁筵”の読み方と例文
読み方割合
わらむしろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小舎の内にあるものは、すべて煙で褐色を呈し、屋根やたるきは真黒である。床は大地そのままだが、坐る時には藁筵わらむしろを敷く。
水を打つた如き式場の中央に藁筵わらむしろを敷き、その上に低い台を置き、更にその上に、踏絵は置かれてあつた。
まだ夜明け前の広い台所の真中へ三四枚の藁筵わらむしろをひいて、近所の四五人の倔強くっきょうの若者等と大釜の湯を取り分けてた真赤な番茶を、前の夜から焚いて用意して置いた麦飯を
かやの生立 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)