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藁筵
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わらむしろ
ふりがな文庫
“
藁筵
(
わらむしろ
)” の例文
小舎の内にあるものは、すべて煙で褐色を呈し、屋根や
棰
(
たるき
)
は真黒である。床は大地そのままだが、坐る時には
藁筵
(
わらむしろ
)
を敷く。
日本その日その日:03 日本その日その日
(新字新仮名)
/
エドワード・シルヴェスター・モース
(著)
水を打つた如き式場の中央に
藁筵
(
わらむしろ
)
を敷き、その上に低い台を置き、更にその上に、踏絵は置かれてあつた。
青銅の基督:――一名南蛮鋳物師の死
(新字旧仮名)
/
長与善郎
(著)
まだ夜明け前の広い台所の真中へ三四枚の
藁筵
(
わらむしろ
)
をひいて、近所の四五人の
倔強
(
くっきょう
)
の若者等と大釜の湯を取り分けて
煑
(
に
)
た真赤な番茶を、前の夜から焚いて用意して置いた麦飯を
かやの生立
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
作兵衛は小屋の中から
藁筵
(
わらむしろ
)
を出して、見晴らしの
佳
(
い
)
い場所に、それを敷いた。
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
明日切腹候場所は、古橋殿
取計
(
とりはからい
)
にて、
船岡山
(
ふなおかやま
)
の下に仮屋を建て、大徳寺門前より仮屋まで十八町の間、
藁筵
(
わらむしろ
)
三千八百枚余を敷き詰め、仮屋の内には畳一枚を敷き、上に白布を
覆
(
おお
)
い
有之
(
これあり
)
候
(
そろ
)
由
(
よし
)
に候。
興津弥五右衛門の遺書
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
藁
漢検準1級
部首:⾋
17画
筵
漢検1級
部首:⽵
13画
“藁”で始まる語句
藁
藁草履
藁葺
藁屋
藁屑
藁屋根
藁沓
藁束
藁苞
藁人形