むしろ)” の例文
大津の駅路うまやじにお妻太夫の、小屋掛けの見世物がかかった時、そのむしろ張りの楽屋の中に、君江とその子の竹太郎とが、一座の人たちに可愛がられながら無邪気に平和に暮らしていて
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)