“いつそ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一層63.6%
31.8%
不如4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鼠色ねずみいろそらはどんよりとして、ながるゝくもなんにもない。なか/\晴々せい/\しないから、一層いつそ海端うみばたつてようとおもつて、さて、ぶら/\。
星あかり (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
古風に出るが袖ふり合ふもさ、こんな商賣を嫌だと思ふなら遠慮なく打明けばなしを爲るが宜い、僕は又お前のやうな氣ではいつそ氣樂だとかいふ考へで浮いて渡る事かと思つたに
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
実に浅ましい事だと思ふから、或時は不如いつそ父の前で死んで見せて、最後の意見を為るより外は無い、と決心したことも有つたのです。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
これは不如いつそ富山に訳を話して、それだけのお金をどうにでも借りるやうに為やうかとも思つて見まして、狭山さんに話しましたところ、俺の身はどうでも、お前の了簡ぢや
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)