“いつそう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一層82.6%
一艘8.7%
一湊4.3%
一簇4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ゆゑこの攝養法せつやうはふひろおこなはれ、戰後せんごてふ大任たいにんへるわが國民こくみん體力たいりよく一層いつそう強固きやうこならしめ、各自かくじ職責しよくせき遺憾ゐかんなく遂行すゐかうせられんことをふか希望きばうするところなり。
命の鍛錬 (旧字旧仮名) / 関寛(著)
うかべたか、みづのじと/\とあるへりにかけて、小船こぶね一艘いつそうそこつたかたちは、ところがられぬおほいなるうをの、がくり、とんだ白髑髏しやれかうべのやうなのがある。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
荒物屋の主人の話では、裏側の永田部落や、一湊いつそうあたりの人は、自轉車も自動車も知らない人があるのだと言つてゐた。安房の村さへも見ないで死ぬ人もあるのだと話してゐた。
屋久島紀行 (旧字旧仮名) / 林芙美子(著)
みねあり、てんさへぎり、せきあり、とざし、うますゝまず、——うますゝまず。——孤影こえいゆきくだけて濛々もう/\たるなかに、れば一簇いつそうくも霏々ひゝとしてうすくれなゐなるあり。かぜたゞようてよこざまにいたる。れぬ。
花間文字 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)