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ひとしお
ふりがな文庫
“ひとしお”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句
割合
一入
89.2%
一層
7.2%
一汐
1.8%
一塩
0.9%
一増
0.9%
▼ 他 2 件を表示
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一入
(逆引き)
室は
綺麗
(
きれい
)
に掃除されたり。床の間の掛物、
花瓶
(
かびん
)
の
挿花
(
さしばな
)
、置物の工合なんど高雅に見えて
一入
(
ひとしお
)
の趣きあるは書生上りの中川が
嗜
(
たしなみ
)
に
非
(
あら
)
ず。
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
ひとしお(一入)の例文をもっと
(50作品+)
見る
一層
(逆引き)
扱帯
(
しごき
)
は
一層
(
ひとしお
)
しゃらどけして、
褄
(
つま
)
もいとどしく崩れるのを、
懶
(
ものう
)
げに持て扱いつつ、
忙
(
せわ
)
しく肩で
呼吸
(
いき
)
をしたが
悪獣篇
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ひとしお(一層)の例文をもっと
(8作品)
見る
一汐
(逆引き)
寝返りを打てば、袖の
煽
(
あおり
)
にふっと払われて、やがて次の間と隔ての、襖の際に籠った
気勢
(
けはい
)
、
原
(
もと
)
の
花片
(
はなびら
)
に香が戻って、匂は一処に集ったか、薫が
一汐
(
ひとしお
)
高くなった。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ひとしお(一汐)の例文をもっと
(2作品)
見る
▼ すべて表示
一塩
(逆引き)
彼女はその時偶然口に
上
(
のぼ
)
った
一塩
(
ひとしお
)
にした
小鰺
(
こあじ
)
の焼いたのを
美味
(
うま
)
いと云ってしきりに
賞
(
ほ
)
めた。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
もう一つは僕が母と同じように
一塩
(
ひとしお
)
の
小鰺
(
こあじ
)
を好いていたからでもある。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
ひとしお(一塩)の例文をもっと
(1作品)
見る
一増
(逆引き)
... それで私が不動様を一心に念ずると其怨霊がだん/\
消
(
きえ
)
て
無
(
なく
)
なります。それにね、』と、母は
一増
(
ひとしお
)
声を潜め『この
頃
(
ごろ
)
は其怨霊が信造に取ついたらしいよ。』
運命論者
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
僕は
土蔵
(
くら
)
の石段に腰かけて
例
(
いつも
)
の
如
(
ごと
)
く
茫然
(
ぼんやり
)
と庭の
面
(
おもて
)
を
眺
(
なが
)
めて居ますと、夕日が斜に庭の
木
(
こ
)
の
間
(
ま
)
に
射
(
さ
)
し
込
(
こん
)
で、さなきだに静かな庭が、
一増
(
ひとしお
)
粛然
(
ひっそり
)
して、
凝然
(
じっ
)
として
運命論者
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
ひとしお(一増)の例文をもっと
(1作品)
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