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献酬
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とりやり
実にその
志操に傳次や
尚惚るじゃアねえかと
斯ういう旦那の心持で、誠に
尤だからそう云う事ならせめて盃の一つも
献酬して、
眤近に成りたいと云うので
さて神使へ
烟盆茶吸物膳部をいだし、
数献をすゝむ。あらためて
壻に盃を
与ふ、(三方かはらけ)肴をはさむ、
献酬七
献をかぎる、盃ごとに祝義の小
謡をうたふ。
事終りて
神使去る。
東京にいても居酒屋や
屋台店へ飛込んで
八さん
熊さんと
列んで
醤油樽に腰を掛けて
酒盃の
献酬をしたりして、人間の美くしい天真はお化粧をして
綾羅に包まれてる高等社会には決して現われないで