“貫一”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんいち60.0%
かんいつ20.0%
くわんいち20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
盃を貫一かんいちにさしたのを見てもわかるように、本来は同じ盃の中のものを、分ち飲む方が原則だったから改めなかった。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「それはさうだけれど、どうも貫一かんいつさんの事が気になつて。御父おとつさんはもう貫一さんに話をすつたらうか、ねえ御母おつかさん」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
紅葉先生こうえふせんせい在世ざいせいのころ、名古屋なごや金色夜叉夫人こんじきやしやふじんといふ、わか奇麗きれい夫人ふじんがあつた。まをすまでもなく、最大さいだいなる愛讀者あいどくしやで、みやさん、貫一くわんいちでなければけない。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)