“くわんろく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
貫祿85.7%
貫禄14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「役者の大村喜十郎、こいつはちよいとした二枚目でさ。尤も、田舍廻りの役者で、江戸のひのき舞臺を踏む貫祿くわんろくぢやありません。男のくせに、ナヨナヨとした大變な野郎で、一名は蟻地獄」
年は若くて、貫祿くわんろくもたいしたことはありませんが、八五郎などとは反對に、恐ろしく才氣走つてゐるので、やがて良い御用聞になるだらうと、世間でも言ひ、自分もさう信じてゐるらしい男です。
「何か、かう、貫禄くわんろくとでも、いつたやうなものが在りますね。まるで、別人の感じだ。ああ、退場した。」
火の鳥 (新字旧仮名) / 太宰治(著)