“かんろく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
貫禄89.5%
官禄5.3%
干禄2.6%
貫碌2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上座の中央を避けて坐った益山税所は、いつもの煮えきらないのんびりした人に似合わずかなり貫禄かんろくのあるおちついた態度をみせていた。
いさましい話 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
ころべば、幕府は妻家官禄かんろくを与えて優遇するが、ころばなければ、終身、この牢舎ろうごくに繋いでおく。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
磐が干禄かんろくの端緒を窺ふに足るものである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
それから平馬が物語る一部始終を聞いているうちに老人は、両手をキチンと膝に置いた貫碌かんろくのある見構えに変った。
斬られたさに (新字新仮名) / 夢野久作(著)