“糊壺”の読み方と例文
読み方割合
のりつぼ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
新聞のきれくず、辞書類の開らきっぱなしになっているのや、糊壺のりつぼ、インキのしみ、弁当をたべた跡、——割箸わりばしを折って捨てたのや
六月 (新字新仮名) / 相馬泰三(著)
右手を伸ばして、傷口のあたりをさぐってみると、さいわいに、脚の形はあったが、まるで糊壺のりつぼの中に足を突込んだように、そのあたり一面がヌルヌルだった。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
国のごく左の端に一つかけ離れて喜阿弥きあみと呼ぶ窯があります。ここでは鉄釉で土瓶や小壺などを作りますが、可憐なものがあります。「糊壺のりつぼ」の如きよい例をなします。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)