“きはめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
88.9%
11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
然に此篇のお夏は、主人の娘として下僕かぼくに情を寄せ、其情ははじめ肉情センシユアルに起りたるにせよ、のちいたりて立派なる情愛アツフヱクシヨンにうつり、はてきはめて神聖なる恋愛ラブに迄進みぬ。
「歌念仏」を読みて (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
秦亀しんきは山中にるものなり、ゆゑによんで山亀といふ。春夏は渓水けいすゐに遊び秋冬は山にかくる、きはめて長寿する亀は是なりとぞ。又筮亀ぜいきと一名するは周易しうえきに亀をやきて占ひしも此亀なりとぞ。
茶々風茶ちや/\ぷうちやたらば女は吾儕われの物ときはめてはゐるが手段にこまり其所で兄貴に相談に來たが趣向しゆかう無物なきものかと問はれて元益笑ひ出し世に自惚うぬぼれ瘡氣かさけのない者はないとぞ言にたがはずお光は未だ手に入ねば此婚禮こんれい破談はだんに成てもお主の方へ來るか來ねへか其所の所はわからぬが是を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
自ら高き處に着座ちやくざなすやと不審に思ひつゝ立止れば此時越前守には先達て伊豆守殿役宅やくたくにては間も隔しゆゑもし見違もやせんと思ひしが今天一坊の面貌めんばう熟々よく/\るに聊か相違なければ彌々僞物に紛なしと見きはめしも未だ確なる證據なき故召捕めしとること叶はず如何にせんと思ひしが屹度して大音に天一坊下に居れ此賣主このばいす坊主ばうず餘人は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)