“蘇民将来”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そみんしょうらい50.0%
ソミンシヤウライ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この狸の形せる物は、玩具といはんよりの小判、蘇民将来そみんしょうらいの類にて神守りの一つなりと思へり。(大正十四年五月『鳩笛』第三号)
江戸の玩具 (新字旧仮名) / 淡島寒月(著)
むかしこの土地に巨旦将来こたんしょうらい蘇民将来そみんしょうらいという兄弟の者が住んでいた。巨旦は無慈悲で神を敬わず、蘇民は正しい善人であった。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
備後風土記逸文の蘇民将来ソミンシヤウライ臣旦コタン将来に宿を乞うた武塔フタウ天神は、行きには一人だが、八年目の帰り途には、八人のみ子を連れて居たとあるから、群行である。
まれびとの歴史 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
次には其片手間に邪神アシキカミを睨み返すことゝなり、果は蘇民将来ソミンシヤウライ子孫とか、鎮西八郎宿とか言ふ様に英雄神の名に托して、高く空よりする者の寄り来るを予防した次第である。
髯籠の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)