嬌嗔きょうしん)” の例文
十六人の女たちは、時々彼を奪い合って、互に嬌嗔きょうしんを帯びた声を立てた。が、大抵は大気都姫が、妹たちの怒には頓着なく、酒にひたった彼を壟断ろうだんしていた。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
嬌嗔きょうしんを発した顔は、咲き立ての芙蓉ふようを見るような、かぐわしい美しさに輝きます。
女記者の役割 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
嬌嗔きょうしんを発したらしい声を出した。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)