春の盗賊はるのとうぞく
——わが獄中吟。 あまり期待してお読みになると、私は困るのである。これは、そんなに面白い物語で無いかも知れない。どろぼうに就いての物語には、違いないのだけれど、名の有る大どろぼうの生涯を書き記すわけでは無い。私一個の貧しい経験談に過ぎぬので …
作品に特徴的な語句
さい かん 俯伏うつぶせ とも いさぎ セント 味気あじけ かじ おのずか 一先ひとま 三角さんかく 下手へた 不埒ふらち 主人あるじ これ 乞食こじき 五臓ごぞう 亭主ていしゅ 仏籬ぶつり 供奴ともやっこ 倨傲きょごう 八端はったん すご 凡庸ぼんよう 前頭まえがしら 割勘わりかん 動顛どうてん 口碑こうひ 可笑おか 叱責しっせき かな あき つぶや 呪文じゅもん 咫尺しせき うな 喝采かっさい 喧嘩けんか うわさ ささや 執拗しつよう あな 完璧かんぺき 容喙ようかい 富籤とみくじ 寸毫すんごう 小咄こばなし かす 彎曲わんきょく 得々とくとく 復讐ふくしゅう 心許こころもと しょう 怪我けが 恍惚こうこつ 悽惨せいさん てい 憫笑びんしょう 我執がしゅう ある 戦慄せんりつ 放擲ほうてき あえ 朦朧もうろう 棕櫚しゅろ とげ たて 比喩ひゆ 氾濫はんらん 流石さすが 清楚せいそ 渇望かつぼう 湯槽ゆぶね 湿しめ 溜息ためいき 濶歩かっぽ 火箸ひばし 烏有うゆう ほのお 無闇むやみ 焦躁しょうそう 煙草たばこ