“五臓”の読み方と例文
旧字:五臟
読み方割合
ごぞう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
恐ろしい佝僂せむしで、高く盛上がった背骨にられて五臓ごぞうはすべて上に昇ってしまい、頭の頂は肩よりずっと低く落込んで、おとがいへそを隠すばかり。
悟浄出世 (新字新仮名) / 中島敦(著)
人間だって、皮、血、肉、五臓ごぞう六腑ろっぷ、そんなものでつかねあげて、これにものを着せるんです。第一貴下あなた、美人だって、たかがそれまでのもんだ。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
五臓ごぞうに、しみたのである。それからは、努力した。
春の盗賊 (新字新仮名) / 太宰治(著)