“六腑”の読み方と例文
読み方割合
ろっぷ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人間だって、皮、血、肉、五臓ごぞう六腑ろっぷ、そんなものでつかねあげて、これにものを着せるんです。第一貴下あなた、美人だって、たかがそれまでのもんだ。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
私はやはり潔くなっていないのかも知れないと気弱く肯定するひがんだ気持が頭をもたげ、とみるみるその卑屈の反省が、醜く、黒くふくれあがり、私の五臓六腑ろっぷを駈けめぐって
駈込み訴え (新字新仮名) / 太宰治(著)