“五臓六腑”の読み方と例文
読み方割合
ごぞうろっぷ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
門のそとの石段のうえに立って、はるか地平線を凝視し、遠あかねの美しさが五臓六腑ごぞうろっぷにしみわたって、あのときは、つくづくわびしく、せつなかった。
狂言の神 (新字新仮名) / 太宰治(著)
叔父はこれがために一生めとらず、彼らとともにつぶさに辛酸をなめ尽くした。その恩義、その慈愛は、ロイド・ジョージの五臓六腑ごぞうろっぷにしみわたっている。
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)
五臓六腑ごぞうろっぷの煮え繰り返るような焦燥に駆られて、敬二郎は夜もろくろく眠ることができなかった。
恐怖城 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)