“五六歳”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いつつむつ66.7%
いつつむッつ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この季節きせつに農家を訪えば大抵たいていは門をしめてある。猫一疋居ぬ家もある。何を問うても、くる/\とした眼をみはって、「知ンねェや」と答うる五六歳いつつむつの女の子が赤ンぼうと唯二人留守して居るうちもある。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
さるはその真ならんよりなほ夢のうちなるべきを信ずるの当れるを思へるなり、美しさも常に増して、夢に見るべき姿などのやうに四辺あたり可輝かがやかしく、五六歳いつつむつばかりもわかやぎて、その人の妹なりやとも見えぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
ちょいと見たところは、もう五六歳いつつむッつけていたら、花魁の古手の新造落しんぞおちという風俗である。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)