“五臓(ごぞう)” の例文
旧字:五臟
恐ろしい佝僂(せむし)で、高く盛上がった背骨に吊(つ)られて五臓(ごぞう)はすべて上に昇ってしまい、頭の頂は肩よりずっと低く落込んで、頤(おとがい)は臍(へそ)を隠すばかり。
悟浄出世 (新字新仮名) / 中島敦(著)
人間だって、皮、血、肉、五臓(ごぞう)、六腑(ろっぷ)、そんなもので束(つか)ねあげて、これに衣(き)ものを着せるんです。第一貴下(あなた)、美人だって、たかがそれまでのもんだ。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
五臓(ごぞう)に、しみたのである。それからは、努力した。
春の盗賊 (新字新仮名) / 太宰治(著)