“しゅせんど”の漢字の書き方と例文
語句割合
守銭奴100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
矢崎は明治十九年の十月には処女作『守銭奴しゅせんどはら』を公けにし、続いて同じ年の暮れに『ひとよぎり』を出版し、二葉亭に先んじて逸早いちはや嵯峨さがむろの文名を成した。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
彼は浪費家であるけれども、根は吝嗇りんしょくで、つまりキンケン力行りっこうの世人よりもお金を惜しみ物を惜しむ人間の執念を恵まれているのだが、守銭奴しゅせんどの執念をもちながら浪費家だ。
オモチャ箱 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
清岡は駒田の事をつめに火をともす流儀の古風な守銭奴しゅせんどだと思っている。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)