“紙一重”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かみひとえ80.0%
かみひとへ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ながいこと相離れていた父と子の心が、いまこそ紙一重かみひとえはばむものもなく、ぴったりと互いに触れあうのを感じた。
城を守る者 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
教育のないひとたちの犯罪が如何いかに多いかと云うことがよくわかりますけれど、このひとたちの犯罪も、全く、善悪紙一重かみひとえのふんぎりがかなかった、ほんのささやかな、くだらないところに
こゝの障子しやうじは、をさないものの夜更よふかしをまもつて、さむいに一まいけたまゝ、あられなかにも、ちゝ祖母そぼなさけゆめは、紙一重かみひとへさへぎるさへなく、つくゑのあたりにかよつたのであつた。
霰ふる (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)