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吁々
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あゝ
ふりがな文庫
“
吁々
(
あゝ
)” の例文
吁々
(
あゝ
)
然
(
さ
)
に非ず、
何處
(
いづこ
)
までの浮世なれば、心にもあらぬ
情
(
つれ
)
なさに、互ひの胸の隔てられ、恨みしものは恨みしまゝ、恨みられしものは恨みられしまゝに、あはれ皮
一重
(
ひとへ
)
を堺に
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
思ひ胸に迫りて、
吁々
(
あゝ
)
と
吐
(
は
)
く
太息
(
といき
)
に覺えず我れに
還
(
かへ
)
りて
首
(
かうべ
)
を
擧
(
あ
)
ぐれば日は
半
(
なかば
)
西山
(
せいざん
)
に入りて、峰の松影色黒み、
落葉
(
おちば
)
を
誘
(
さそ
)
ふ谷の嵐、夕ぐれ寒く身に
浸
(
し
)
みて、ばら/\と顏打つものは露か
時雨
(
しぐれ
)
か。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
吁
漢検1級
部首:⼝
6画
々
3画
“吁”で始まる語句
吁
吁嗟