“彼樣”のいろいろな読み方と例文
新字:彼様
読み方割合
あゝ43.8%
あん25.0%
あんな12.5%
あう6.3%
あのやう6.3%
あのよう6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『むう、斯の手紙はなか/\好く出來た』なんて小父さんは私を勵ました後で、是處は斯う書けとか、彼處は彼樣あゝ直せとか言つて呉れました。
「今度の事は然し警察で早く探知したからかつたさ。燒討とか赤旗位ならまだ可いが、彼樣あんな事を實行されちやそれこそ物騷極まるからねえ。」
所謂今度の事:林中の鳥 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
家内うちればわたしそばばつかりねらふて、ほんに/\かゝつてなりませぬ、何故なぜ彼樣あんな御座ござりませうとひかけておもしのなみだむねのなかみなぎるやうに
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
にぎりたてのおむすびが彼樣あうするとにくツつきませんし、そのはう香氣にほひぎながらおむすびをべるのはたのしみでした。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
つけつて見た處が山崎町の裏住居うらずまひそれは/\目も當られぬ始末御新造樣しんぞさまなども誠に見るかげもなきしがなひ體裁なりふり御目に懸るさへもいやもう誠に御氣の毒千萬ほんに/\御痛おいたはしき事也大恩受たる大橋文右衞門樣が彼樣あのやうに御難儀なさるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
何ぞやさぐりもせず何故あつて彼樣あのよう病持やまひもち
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)