嗚呼をこ)” の例文
武士たるもの二〇みだりにあつかふべからず。かならずたくはをさむべきなり。なんぢいやしき身の分限ぶげんに過ぎたるたからを得たるは二一嗚呼をこわざなり。
嗚呼をこがましけれど雪三せつざう生涯しやうがい企望のぞみはおまへさましん御幸福ごかうふくばかりと、ひさしてことばりつ糸子いとこおもてじつとながめぬ、糸子いとこ何心なにごゝろなく見返みかへして、われ花々はな/″\しきにならんのねがひもなく
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
嗚呼をこなるかな吾等われら晝寢ひるねしてもあるべきを、かくてつれ/″\をすごすにこそ。
逗子だより (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
たとへ此の餌を飲むとも六八嗚呼をこられんやは。もとより六九かれは相るものなれば、何のはばかりかあらんとて、つひに餌をのむ。文四七〇はやく糸を収めて我をとらふ。