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嗚呼
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をこ
武士たるもの
二〇漫にあつかふべからず。かならず
貯へ
蔵むべきなり。
你賤しき身の
分限に過ぎたる
財を得たるは
二一嗚呼の
事なり。
嗚呼がましけれど
雪三が
生涯の
企望はお
前さま
御一
身の
御幸福ばかりと、
言ひさして
詞を
切りつ
糸子が
面じつと
眺めぬ、
糸子何心なく
見返して、
我は
花々しき
身にならんの
願ひもなく
嗚呼なる
哉、
吾等晝寢してもあるべきを、かくてつれ/″\を
過すにこそ。
たとへ此の餌を飲むとも
六八嗚呼に
捕られんやは。もとより
六九他は相
識るものなれば、何のはばかりかあらんとて、
遂に餌をのむ。文四
七〇はやく糸を収めて我を
捕ふ。