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烏滸
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をこ
ふりがな文庫
“
烏滸
(
をこ
)” の例文
傍
(
かたはら
)
なるバルザツク忽ちその語を
遮
(
さへぎ
)
つて云ひけるは、「君の我等に伍せんとするこそ
烏滸
(
をこ
)
がましけれ。我等は近代文芸の
将帥
(
しやうすゐ
)
なるを」
骨董羹:―寿陵余子の仮名のもとに筆を執れる戯文―
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
濁醪
(
どぶろく
)
を
引掛
(
ひつか
)
ける者が
大福
(
だいふく
)
を
頬張
(
ほゝば
)
る者を
笑
(
わら
)
ひ
売色
(
ばいしよく
)
に
現
(
うつゝ
)
を
抜
(
ぬ
)
かす者が
女房
(
にようばう
)
にデレる
鼻垂
(
はなたらし
)
を
嘲
(
あざけ
)
る、之れ皆
他
(
ひと
)
の
鼻
(
はな
)
の
穴
(
あな
)
の
広
(
ひろ
)
きを
知
(
しつ
)
て
我
(
わ
)
が
尻
(
しり
)
の
穴
(
あな
)
の
窄
(
せま
)
きを
悟
(
さと
)
らざる
烏滸
(
をこ
)
の
白者
(
しれもの
)
といふべし。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
烏滸
(
をこ
)
の者ども朕を如何にか為し得べき、心とゞめてよく見よや、見よ、やがて此世は
修羅道
(
しゆらだう
)
となり朕が眷属となるべきぞ、あら心地快や、と笑ひたまふ御声ばかりは耳に残りて
二日物語
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
私……こんな事を申しては……
烏滸
(
をこ
)
がましいので御坐いますが、大した事は出来ませんけれど、都合の出来るだけは御用達申して上げたいのでございますが、さう遊ばしませんか
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
されどかかる
烏滸
(
をこ
)
のしれもの果して喜んで記實の文を讀むを必とすべきか。これもいと/\
覺束
(
おぼつか
)
なし。一世の傾向を釀さむとするものは積極なる教育の道に由るべきは、固より其所なり。
柵草紙の山房論文
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
烏滸
(
をこ
)
がましき
似非経文
(
えせきやうもん
)
よな。本来諸法が空相なら、何ぞ
空
(
くう
)
を空ずるの相あらむや。誠や大神でいゆすは之れ天地能造の主、人類の起源。抑も天地虚曠晦冥、でいゆす光あれと呼べば即ち光あり。
南蛮寺門前
(新字旧仮名)
/
木下杢太郎
(著)
知らずや、かゝる
雄誥
(
をたけび
)
の、世に
類
(
たぐひ
)
無く
烏滸
(
をこ
)
なるを
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
木片の薬師、
銅塊
(
どうくわい
)
の
弥陀
(
みだ
)
は、皆これ我が心を呼ぶの設け、
崇
(
あが
)
め尊まぬは
烏滸
(
をこ
)
なるべく、高野の
蘭若
(
らんにや
)
、
比叡
(
ひえ
)
の
仏刹
(
ぶつさつ
)
、いづれか道の念を励まさゞらむ、参り
詣
(
いた
)
らざるは
愚魯
(
おろか
)
なるべし。
二日物語
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
知らずや、かゝる
雄誥
(
をたけび
)
の、世に
類
(
たぐひ
)
無く
烏滸
(
をこ
)
なるを
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
“烏滸”の解説
烏滸(おこ)とは、馬鹿げていてあるいは滑稽で人の笑いを買う様な有様を指す。
(出典:Wikipedia)
烏
漢検準1級
部首:⽕
10画
滸
漢検1級
部首:⽔
14画
“烏”で始まる語句
烏
烏帽子
烏賊
烏合
烏瓜
烏羽玉
烏有
烏丸
烏金
烏山