“濁醪”の読み方と例文
読み方割合
どぶろく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つまらぬ事にくよくよせずに、一坏の濁醪どぶろくでも飲め、というのが今の言葉なら、旅人のこの一首はその頃の談話言葉と看做みなしてよかろう。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
濁醪どぶろく引掛ひつかける者が大福だいふく頬張ほゝばる者をわら売色ばいしよくうつゝかす者が女房にようばうにデレる鼻垂はなたらしあざける、之れ皆ひとはなあなひろきをしつしりあなせまきをさとらざる烏滸をこ白者しれものといふべし。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
是で酒瓶さかがめから直接に濁醪どぶろくなり稗酒ひえざけなりをんで、寒かったろうに一ぱい引掛けて行くがよいと、特別に骨を折った者をいたわっていたのである。勿論もちろん対等の客人にはこのような失礼なことはできない。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)