“量無”の読み方と例文
読み方割合
はかりな100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼のたるダイアモンドはさせる大いなる者ならざれど、その棄去りし人の誠は量無はかりなきものなりしが、嗟乎ああ、今何処いづこに在りや。そのかつて誠を恵みし手はひややかに残れり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
宮がつつめる秘密は知る者もあらず、みづからも絶えてあやしまるべき穂をあらはさざりければ、その夫につかへて捗々はかばかしからぬいつはりも偽とは為られず、かへりて人にあはれまるるなんど、その身には量無はかりなさいはひくる心の内に
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)