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鳴呼
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ああ
ふりがな文庫
“
鳴呼
(
ああ
)” の例文
破滅か、然らずんば——
鳴呼
(
ああ
)
、然し、破滅以外の何物が有り得るか! 何物が有り得ても、恐らく満ち足りることが有り得ないのだ。
青春論
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
鳴呼
(
ああ
)
、私たち二人は何という相違だろう。それは天使と悪魔とが一つの
室
(
へや
)
の中に向かいあっているようなものだ。
秘密
(新字新仮名)
/
平林初之輔
(著)
そこへ天覧という大きなことがかぶさって来ては! そこへまた予感という
妖
(
あや
)
しいことが
湧上
(
わきあが
)
っては!
鳴呼
(
ああ
)
、若崎が苦しむのも無理は無い。と思った。
鵞鳥
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
ヤヌッセンは、
氷島
(
アイスランド
)
の地底の大海に「
喜ばしき海
(
ラエチス
)
」と命名した。われわれは、
嗟嘆
(
さたん
)
の声をそのまま、この海を「Ай!(
鳴呼
(
ああ
)
!)」と名づけることにした。
地底獣国
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
……
鳴呼
(
ああ
)
、彼は何かに
誑
(
たぶ
)
らかされたようだった。何物にも同じような不満ばかりだった。ある楽匠にたいしては、断腸の思いをした。愛する友を失ったようなものだった。
ジャン・クリストフ:06 第四巻 反抗
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
▼ もっと見る
安心しきっていた一行は、急に壁につきあたりでもしたかのように、立ち
止
(
どま
)
りました。私も
遅
(
おく
)
れ
馳
(
ば
)
せに駈けつけてみましたが、
鳴呼
(
ああ
)
これは一体どうしたというのでしょう。
崩れる鬼影
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
その男が流しの殺人犯人だとも考えられない。
鳴呼
(
ああ
)
、自分の頭脳は全く馬鹿になってしまった
赤耀館事件の真相
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
鳴
常用漢字
小2
部首:⿃
14画
呼
常用漢字
小6
部首:⼝
8画
“鳴”で始まる語句
鳴
鳴子
鳴海
鳴物
鳴動
鳴門
鳴雪
鳴神
鳴音
鳴鏑