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彼様
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ああ
ふりがな文庫
“
彼様
(
ああ
)” の例文
旧字:
彼樣
何
(
なんに
)
も欲しかないが、
先方
(
むこう
)
で
彼様
(
ああ
)
用心すると、
此方
(
こっち
)
でも何か
摘
(
つま
)
んでやり度くなる。お前は豪いよといわれると、何だか豪いような心持になる。
いたずら小僧日記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
『ほんとはそれ許りぢやありませんの。若しか先生が、私に
彼様
(
ああ
)
言つて置き乍ら、御自分はお遣りにならないのですと、私許り詰りませんもの。』
葉書
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
余人にあっては兎も角も、先生にあっては
彼様
(
ああ
)
でなくては生の結末がつかぬのです。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
御気象なら
何
(
いづ
)
れ
阿母
(
おつか
)
さんに立ち
勝
(
まさ
)
つて、
彼様
(
ああ
)
して
世間
(
よのなか
)
の花とも、教会の光とも敬はれて
在
(
い
)
らつしやるに、
阿父
(
おとうさん
)
の御様子ツたら、まア何事で御座います、
臨終
(
いまは
)
の奥様に御誓ひなされた神様への
節操
(
みさを
)
が
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
若しお春さんが
彼様
(
ああ
)
言わなかろうものなら、人間は死んでしまわなければならない。太陽よりも小い地球に此んなに大勢生きていられるものか。
いたずら小僧日記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
▼ もっと見る
此盛岡に来たのは、何日からだか解らぬが、此頃は毎日
彼様
(
ああ
)
して人の門に立つ。そして、云ふことが何時でも『お
頼
(
だん
)
のまうす、腹が減つて、』だ。
葬列
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
近所の若い者は東京流の百姓は
彼様
(
ああ
)
するのかと眼を
瞠
(
みは
)
って
眺
(
なが
)
めて居た。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
彼
(
あ
)
の馬は何故
彼様
(
ああ
)
能
(
よ
)
く言う事を聞くのだろう。余程稽古しなくちゃ
彼
(
あ
)
の女のように輪の内を脱けられまい。丁度乃公ぐらいの年恰好の子が親爺の頭の上で
鯱鋒
(
しゃちほこ
)
立をしたっけ。
いたずら小僧日記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
其昔、町でも一二の浜野屋の
女主人
(
をんなあるじ
)
として、十幾人の下女下男を使つた祖母が、癒る望みもない老の病に、
彼様
(
ああ
)
して寝てゐる心は怎うであらう!
人間
(
ひと
)
の一生の
悲痛
(
いたましさ
)
が、時あつて智恵子の心を脅かす。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
彼
常用漢字
中学
部首:⼻
8画
様
常用漢字
小3
部首:⽊
14画
“彼様”で始まる語句
彼様男