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轔々
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りんりん
ふりがな文庫
“
轔々
(
りんりん
)” の例文
車の響は
轔々
(
りんりん
)
として絶えなかった。途の曲りではぐらぐらと揺れた。そんな時には青年の体と老嫗の体とがぶっつかった。
賈后と小吏
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
車
轔々
(
りんりん
)
馬
蕭々
(
しょうしょう
)
。
行人
(
こうじん
)
の
弓箭
(
きゅうせん
)
各腰にあり。
爺嬢
(
やじょう
)
妻子走って相送り、
塵埃
(
じんあい
)
見えず
咸陽橋
(
かんようきょう
)
。衣を
牽
(
ひ
)
き足を
頓
(
す
)
り道を
攔
(
さえぎ
)
り
哭
(
こく
)
す。哭声ただちに上って
雲霄
(
うんしょう
)
を
干
(
おか
)
す。
将来の日本:04 将来の日本
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
第三の車が糸子を
載
(
の
)
せたまま、甲野の門に
轔々
(
りんりん
)
の響を送りつつ
馳
(
か
)
けて来る間に、甲野さんは書斎を片づけ始めた。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
轔々
(
りんりん
)
、
轟々
(
ごうごう
)
、
轣轆
(
れきろく
)
として次第に
駈行
(
かけゆ
)
き、走去る、
殿
(
しんがり
)
に腕車一輛、
黒鴨仕立
(
くろがもじたて
)
華やかに
光琳
(
こうりん
)
の紋附けたるは、上流唯一の
艶色
(
えんしょく
)
にて、交際社会の明星と呼ばるる、あのそれ深川綾子なり。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
轔々
(
りんりん
)
と私の乳母車を押せ
測量船
(新字旧仮名)
/
三好達治
(著)
▼ もっと見る
打頷
(
うちうなず
)
けば
轔々
(
りんりん
)
として走りぬ。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
轔
部首:⾞
19画
々
3画