“螟虫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あおむし50.0%
ずいむし25.0%
めいちゆう25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
時々は家の主も瓜の種なぞ浸して置く。散り松葉が沈み、蟻や螟虫あおむしが溺死して居ることもある。尺に五寸の大海に鱗々りんりんの波が立ったり、青空や白雲が心長閑のどかに浮いて居る日もある。
地蔵尊 (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
恐ろしい螟虫ずいむしの襲撃に会った上、水にまでそむかれた稲は、絶望された田の乾からびた泥の上に、一本一本と倒れて、やがては腐って行く。
禰宜様宮田 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
六年には東北に螟虫めいちゆうが出来る。海嘯つなみがある。とう/\去年は五月から雨続きで、冬のやうに寒く、秋は大風たいふう大水たいすゐがあり、東北をはじめとして全国の不作になつた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)