螟虫あおむし)” の例文
時々は家の主も瓜の種なぞ浸して置く。散り松葉が沈み、蟻や螟虫あおむしが溺死して居ることもある。尺に五寸の大海に鱗々りんりんの波が立ったり、青空や白雲が心長閑のどかに浮いて居る日もある。
地蔵尊 (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
時々は家の主も瓜の種なぞひたして置く。松葉まつばが沈み、蟻や螟虫あおむし溺死できしして居ることもある。尺に五寸の大海に鱗々の波が立ったり、青空や白雲がこころ長閑のどかに浮いて居る日もある。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)