“口前”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くちまえ63.2%
くちまへ26.3%
くちさき10.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
浜勇のいう話によりますと、和武ちゅう人は、口前くちまえが上手で、ケチで下品で、とても華族ちゅう肩書の他には、とンと取柄がないちゅう結果になります。
オリヴァさんの周圍には、いつも求婚者や口前くちまへの好い男が大勢ゐるでせうから、一月たない内に僕の影なんぞはあの人の心から消えて了ひますよ。
唯私に対してそう言って見ただけなのか、腹から出たとも口前くちさきから出たとも分らないような調子で言うから
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)