-
トップ
>
-
祖父
>
-
ぢゞい
小さい
時祖父から
聞いた
話に、ある
侍が
馬に
乘つて
何處かへ
行く
途中で、
急に
此早打肩に
冒されたので、すぐ
馬から
飛んで
下りて、
忽ち
小柄を
拔くや
否や、
肩先を
切つて
血を
出したため
祖父は四
角な
字をば
讀んだ
人でござんす、つまりは
私のやうな
氣違ひで、
世に
益のない
反古紙をこしらへしに、
版をばお
上から
止められたとやら、ゆるされぬとかに
斷食して
死んださうに
御座んす