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『小祝の一家』
ふりがな文庫
『
小祝の一家
(
こいわいのいっか
)
』
二月の夜、部屋に火の気というものがない。 乙女は肩当てが穢れた染絣の掻巻をはおり、灰のかたまった茶色の丸い瀬戸火鉢の上へヘラ台の畳んだのを渡したところへ腰かけ、テーブルへ顔を伏せて凝っとしている。 厳しい寒気は、星の燦く黒い郊外の空から、往 …
著者
宮本百合子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「文芸」1934(昭和9)年1月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約31分(500文字/分)
朗読目安時間
約51分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
兄
(
にっ
)
祖父
(
じっ
)
祖母
(
ばっ
)
剽軽
(
ひょうげ
)
画
(
かく
)
伯母
(
おんば
)
凝
(
じ
)
布
(
きれ
)
悪
(
にく
)
框
(
がまち
)
跼
(
かが
)
跫音
(
あしおと
)
諍
(
あらそ
)
襷
(
たすき
)
襤褸
(
ぼろ
)
細々
(
こまごま
)
音
(
ね
)
空身
(
からみ
)
髣髴
(
ほうふつ
)
祖父
(
じい
)
祖母
(
ばあ
)
癪
(
しゃく
)
狡
(
ずる
)
煙管
(
きせる
)
流行
(
はや
)
掻巻
(
かいまき
)
悠
(
ゆっ
)
悄気
(
しょげ
)
叮嚀
(
ていねい
)
俯向
(
うつむ
)