“家伝”の読み方と例文
読み方割合
かでん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なにも、家伝かでん秘法ひはふふて、勿体もつたいけるでねえがね……祖父おんぢいだいからことを、やう見真似みまねるでがすよ。」
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
例えば善宗流ぜんそうりゅうの沖鈎、宅間玄牧たくまげんぼく流のはやぶさ鈎、芝高輪たかなわの釣師太郎助たろすけ流の筥鈎などと、家伝かでんによりましていろいろ型がござりますが、……しかし、これなぞは、普通、見越鈎といわれる
顎十郎捕物帳:04 鎌いたち (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
わたしっているくすりは、どれも家伝かでん名薬めいやくです。このくすりつくかたを、このむらひとたちにおしえてあげましょう。そのかわりに、からすのくわえていたという二まいきん小判こばんわたしにください。
おばあさんと黒ねこ (新字新仮名) / 小川未明(著)