“かでん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
訛伝57.7%
家伝15.4%
瓜田11.5%
呵殿7.7%
火田3.8%
荷電3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは、この街道筋の東西の雲助という雲助が、明日という日に関ヶ原で総寄合を行うということの訛伝かでんでありました。
大菩薩峠:33 不破の関の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
例えば善宗流ぜんそうりゅうの沖鈎、宅間玄牧たくまげんぼく流のはやぶさ鈎、芝高輪たかなわの釣師太郎助たろすけ流の筥鈎などと、家伝かでんによりましていろいろ型がござりますが、……しかし、これなぞは、普通、見越鈎といわれる
顎十郎捕物帳:04 鎌いたち (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
瓜田かでんくつれず、李下りかかんむりを正さず位の事はわきまえておりましょう
いつの間にか夜半よなかに近くなっていた。祠の中はもうひっそりとしていた。と、呵殿かでんの声がどこからともなしに聞えてきた。友仁はこの深夜にどうした官人が通行しているだろうと思っていた。
富貴発跡司志 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
くろうて、税を納めて、余りあるほどな、前からの荘園もあったが、なお多くの奴婢、奴僕、田丁を使役し、上に、家人等の監督をおいて、限りない未開の原始林を伐り拓き、火田かでんを殖やし、沼を埋め
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その頃までに、古典電子論は発達の極致に達し、電子の大きさ、剛性ごうせい荷電かでんの分布状態などについて、議論は尽きるところを知らず、煩瑣はんさ哲学の趣きが、ありありと物理学の上に現われていた。
比較科学論 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)