“訛伝”のいろいろな読み方と例文
旧字:訛傳
読み方割合
かでん83.3%
くわでん11.1%
なまりつた5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかしその事件から基次、関東に内通せりとの訛伝かでんありし為既に死は決していたらしい。その心情の颯爽さっそうたる実に日本一の武士と云ってもよい。
大阪夏之陣 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
渋江保さんの話に、其父抽斎は阿部侯惑溺の説は訛伝くわでんだと云つたさうである。保さんは母に聞いたのである。渡辺氏の如きは反証を挙げて辯駁してゐる。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
千葉之介常胤ちばのすけつねたね舎弟國府こくふろう胤道たねみちの城跡であると申すを、此の国府の台を訛伝なまりつたえて鴻の台と申すのだろうが、たしか永禄の七年甲子きのえねの正月七日八日の戦いは激しかったという