呵殿かでん)” の例文
火急に酒脯銭財を郊にいたし、祭り、三たびその名を呼ぶと、玄石白馬に乗り、朱衣をけ、冠蓋かんがい前後騎従数十人、別に二人の青衣あって節を執って前引し、呵殿かでんして来り
いつの間にか夜半よなかに近くなっていた。祠の中はもうひっそりとしていた。と、呵殿かでんの声がどこからともなしに聞えてきた。友仁はこの深夜にどうした官人が通行しているだろうと思っていた。
富貴発跡司志 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)