“呵成”の読み方と例文
読み方割合
かせい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
折柄おりから時分どきでござろう——」と、戸田老人は陽を仰いだ、「このあたりで昼食をしたため、あとはすなわち一気呵成かせいとまいろうか」
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
此歌萬葉時代に流行せる一氣呵成かせいの調にて少しも野卑なる處は無く字句もしまり居り候へども全體の上より見れば上三句は贅物ぜいぶつに屬し候。
歌よみに与ふる書 (旧字旧仮名) / 正岡子規(著)
其代りふでちつとも滞つてゐない。殆んど一気呵成かせい仕上しあげた趣がある。したに鉛筆の輪廓があきらかにいて見えるのでも、洒落なぐわ風がわかる。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)