“ぢゝ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
55.6%
祖父22.2%
11.1%
老爺11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さうなることは堪らない。所謂物のわかりの好いぢゝになることは私には堪らない。矢張怒る時には怒りたい。泣く時には泣きたい。笑ふ時には笑ひたい。
閑談 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
「お祖父ぢゝそつくりやぞな。」
町の踊り場 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
母親殿おふくろどの頬板ほゝツぺたのふくれた、めじりさがつた、はなひくい、ぞくにさしぢゝといふあの毒々どく/″\しい左右さいうむねふさふくんで、うしてあれほどうつくしくそだつたものだらうといふ。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
函館の老爺ぢゝ上京の節も、孫達の顏を眺めて、たまに出て來て見ると大した違ひだと申した位です。