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祖父
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おほぢ
ふりがな文庫
“
祖父
(
おほぢ
)” の例文
翁が
祖父
(
おほぢ
)
の其の祖父すらも
生
(
うま
)
れぬはるかの
往古
(
いにしへ
)
の事よ。此の
郷
(
さと
)
に
一五二
真間
(
まま
)
の
手児女
(
てごな
)
といふいと美しき
娘子
(
をとめ
)
ありけり。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
この
水浅黄
(
みづあさぎ
)
の
帷子
(
かたびら
)
はわたしの
祖父
(
おほぢ
)
の着た物である。祖父はお城のお
奥坊主
(
おくぼうず
)
であつた。わたしは祖父を覚えてゐない。
わが散文詩
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
祖父
(
おほぢ
)
の
作
(
さく
)
に、
久
(
ひさ
)
しぶりの
話
(
はなし
)
がある、と
美女
(
たをやめ
)
の
像
(
ざう
)
を
受取
(
うけと
)
つて、
老爺
(
ぢい
)
は
天守
(
てんしゆ
)
に
胡座
(
あぐら
)
して
後
(
あと
)
に
残
(
のこ
)
つた。
時
(
とき
)
に、
祖父
(
おほぢ
)
が
我
(
わが
)
まゝの
佗
(
わび
)
だと言つて、
麻袋
(
あさぶくろ
)
を、
烏帽子
(
えばうし
)
入
(
い
)
れたまゝ
雪枝
(
ゆきえ
)
に
譲
(
ゆづ
)
つた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
その耳面刀自と申すのは、淡海公の妹君、姫様方の
祖父
(
おほぢ
)
君
南家
(
なんけ
)
太政
(
だいじやう
)
大臣には、叔母様にお当りになつてゞ御座りまする。人間の執念と言ふものは怖いものとは思ひになりませんか。
死者の書:――初稿版――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
ましろ髯
祖父
(
おほぢ
)
のみ髯
愛
(
かな
)
しくも手ぐさとる子に垂らしたるはや
海阪
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
祖父
(
おほぢ
)
より
旧
(
ひさ
)
しくここに住み、田
畠
(
ばた
)
あまた
三
主
(
ぬし
)
づきて家豊かに暮しけるが、
四
生長
(
ひととな
)
りて物にかかはらぬ
性
(
さが
)
より、
農作
(
なりはひ
)
を
五
うたてき物に
厭
(
いと
)
ひけるままに、
六
はた家貧しくなりにけり。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
祖父
(
おほぢ
)
は
播磨
(
はりま
)
の
一四
赤松に仕へしが、
去
(
さ
)
んぬる
一五
嘉吉
(
かきつ
)
元年の
乱
(
みだれ
)
に、
一六
かの
館
(
たち
)
を去りてここに来り、庄太夫にいたるまで
三代
(
みよ
)
を
経
(
へ
)
て、
一七
春
耕
(
たがや
)
し、秋
収
(
をさ
)
めて、家
豊
(
ゆた
)
かにくらしけり。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
祖
常用漢字
小5
部首:⽰
9画
父
常用漢字
小2
部首:⽗
4画
“祖父”で始まる語句
祖父様
祖父樣
祖父殿
祖父母
祖父祖母
祖父様方
祖父江出羽守
祖父上
祖父児
祖父君