“大欠伸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおあくび79.4%
おほあくび20.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
側の者も、あきれ顔した。しかし、さすがに二晩目は、宵のうちに眼がさめて、大欠伸おおあくびを一つすると、それから体をもて余してしまった。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
五月蠅うるさがって出るのは彼方の勝手だ。——決心に満足を感じ、せきは誰はばかるところない大欠伸おおあくびを一つし、徐ろに寝床へ這い込んだ。
(新字新仮名) / 宮本百合子(著)
祖父ぢぢはわたくしの申したことが聞こえた顔もせず、筆を筆立へ納めて、大欠伸おほあくびをし、母に命じていた書物かきものを待たせて置いた小僧にやらせました。
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
平次は煙草をポンと叩いて、天井を突き拔けるやうな大欠伸おほあくびをしました。岡つ引根性を無駄に刺戟されて飛んだ緊張が馬鹿々々しかつた樣子です。