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大欠伸
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おほあくび
ふりがな文庫
“
大欠伸
(
おほあくび
)” の例文
祖父
(
ぢぢ
)
はわたくしの申したことが聞こえた顔もせず、筆を筆立へ納めて、
大欠伸
(
おほあくび
)
をし、母に命じて
捲
(
ま
)
いた
書物
(
かきもの
)
を待たせて置いた小僧にやらせ
升
(
まし
)
た。
黄金機会
(新字旧仮名)
/
若松賤子
(著)
平次は煙草をポンと叩いて、天井を突き拔けるやうな
大欠伸
(
おほあくび
)
をしました。岡つ引根性を無駄に刺戟されて飛んだ緊張が馬鹿々々しかつた樣子です。
銭形平次捕物控:115 二階の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
座
(
ざ
)
が
白
(
しら
)
けて、
暫
(
しば
)
らく
言葉
(
ことば
)
が
途絶
(
とだ
)
えたうちに
所在
(
しよざい
)
がないので、
唄
(
うた
)
うたひの
太夫
(
たいふ
)
、
退屈
(
たいくつ
)
をしたと
見
(
み
)
えて
顔
(
かほ
)
の
前
(
まへ
)
の
行燈
(
あんどう
)
を
吸込
(
すひこ
)
むやうな
大欠伸
(
おほあくび
)
をしたから。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
茶
(
ちや
)
の
外套氏
(
ぐわいたうし
)
が
大欠伸
(
おほあくび
)
をして
起
(
お
)
きた。
口髯
(
くちひげ
)
も
茶色
(
ちやいろ
)
をした、
日
(
ひ
)
に
焼
(
や
)
けた
人物
(
じんぶつ
)
で、ズボンを
踏
(
ふ
)
み
開
(
はだ
)
けて、どつかと
居直
(
ゐなほ
)
つて
銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
細つそりした肩、
傾
(
かたむ
)
きかけた月の影を長く引いて、哀れ深い姿ですが、八五郎はそれを見送つて
大欠伸
(
おほあくび
)
を一つ、枕を引寄せて、又一と寢入りときめました。
銭形平次捕物控:308 秋祭りの夜
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
件
(
くだん
)
の
天守
(
てんしゆ
)
の
棟
(
むね
)
に
近
(
ちか
)
い、
五階目
(
ごかいめ
)
あたりの
端近
(
はしぢか
)
な
処
(
ところ
)
へ
出
(
で
)
て、
霞
(
かすみ
)
を
吸
(
す
)
ひつゝ
大欠伸
(
おほあくび
)
を
為
(
し
)
た
坊主
(
ばうず
)
がある。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ガラツ八の八五郎は
咽喉佛
(
のどぼとけ
)
のみえるやうな
大欠伸
(
おほあくび
)
をしました。
銭形平次捕物控:047 どんど焼
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
欠
常用漢字
小4
部首:⽋
4画
伸
常用漢字
中学
部首:⼈
7画
“大欠”で始まる語句
大欠
大欠呻