“ぢ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:
語句割合
27.7%
21.7%
15.1%
9.6%
5.4%
4.8%
4.2%
1.8%
1.8%
1.8%
1.2%
1.2%
0.6%
祖父0.6%
0.6%
0.6%
0.6%
0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
落葉やとりの糞で汚れた小庭へ下りて久し振りで築山へも登つたが、昔の庭下駄は歩きつけない足にも重くつて、きに息苦しくなつた。
入江のほとり (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
肌着の上にちやくす、いろきぬの類、好によりていろ/\あらむ。袖は友染か、縮緬か、いづれ胴とは異なるを用ふ、裏なき衣なり。
当世女装一斑 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
左樣の人なるかそれがしも此度よんどころなき事にて九州へ下るなれ共此用向のすみ次第しだいに是非とも關東くわんとうへ下向の心得なれば其節そのせつは立寄申べしと契約けいやくし其場はわかれたりさて寶澤は九州
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
そして電柱にもたれて此方を見送つてゐる千登世と、圭一郎も車掌臺の窓から互ひに視線をつと喰ひ合してゐたが、やが
業苦 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
「私、おはなしが濟んだらお好きな程らしたり怒らせたりして差上げます。でも、おしまひまで聞いてね。」
さても吉兵衞はもとよりとめる身ならねば乳母うばかゝゆべき金力ちからなく情け有家へ便たよこしかゞめて晝夜をわかたず少しづつもらなし又はちゝの粉や甘酒あまざけと一日々々を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
〔譯〕周子しうしせいしゆとす、こゝろ本體ほんたいを守るを謂ふなり。※説づせつに、「よく無し故にせい」と自註じちゆうす、程伯氏ていはくしこれに因つて天よくせつ有り。叔子しゆくしけいする工夫くふうも亦こゝに在り。
「うん。けづなんごだもな。たぐれでばがり居で、一向仕事けるもさないで。今日も町で飲んでらべぁな。うな爺んごにるやなぃぢゃぃ。」
十月の末 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
いのちたすかりたるのち春暖しゆんだんにいたればはれやまひとなり良医りやういしがたし。凍死こゞえしゝたるはまづしほいりぬのつゝみしば/\へそをあたゝめ稿火わらびよわきをもつて次第しだいあたゝむべし、たすかりたるのちやまひはつせず。
が、暫らく歩いてゐるうちにの痛みを感じ出した。それは僕には坐浴より外にいやすことの出来ない痛みだつた。
歯車 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
三月みつきおかぬ琴に音たてぬふれしそぞろの宵の乱れ髪
みだれ髪 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
ドク露艦ロかん敬禮けいれいむかつて謝意しやゐひやうしつゝ、大小だいせうニコバルたうとサランたうとを右舷うげん左舷さげんとにながめて、西にしひがしとのわかなるマラツカ海峽かいけうをもいつしかゆめ
「さうだが、なんぞぢや、それまでにやつちまあから一でもさういにけていたことあねえな」と一人ひとりがいへば
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
婆奴等ばゝめらかまあななんてつけが、えゝから汝等わツらだまつててろ、なんてそれからおれぐうつとあたまふんづかめえて、背中せなかこすつたな
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
今の主人の祖父いさんのカルロの遣つた事を聞いて見ると好い。お前もどうせ女房を持つのだから、あれを聞いて置いたら、ためになるだらう。
センツアマニ (新字旧仮名) / マクシム・ゴーリキー(著)
今の主人の祖父いさんの代で、其人からさつき云つた、あのセンツアマニと云ふ名がはじまつたのだ。手ん坊と云ふのだな。山の葡萄畠が半分はカリアリス家の持物になつてゐた。
センツアマニ (新字旧仮名) / マクシム・ゴーリキー(著)
僕は、病床びやうしようして看護かんごしてれる、やさしい女性ぢよせいも知らないでさびしい臨終りんじゆうげるんだ!
虚弱 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
それがわしの弟を抱いて散りりになったと云う事をほのかに聞きました、其の門番の勘藏を伯父と云うが、それを知って居るよりほかに証拠はない、尤も外に証拠物もあったが、永らく牢屋の住居すまいにして
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
さなごれたる糠袋ぬかぶくろにみがきあげいづればさら化粧げしようしらぎく、れも今更いまさらやめられぬやうなになりぬ。
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
なぜだろう? それにまた、あの目に見えないよその者は、いったいだれなのだろう?……と、そのとき、おばさんのすぐまかで、ぼうっとした緑色の火花が二つ、一瞬ぱっともえあがった。
カシタンカ (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)